編集後記/『福岡地方史研究』第53号

◆あとがき・編集後記など、会の活動や会報に関する情報を収録します。

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『福岡地方史研究』第53号 2015年9月10日発行

編集後記

 今号の特集は「東アジアの中の福岡・博多」とした。

 歴史を振り返ると古代から、いやもっと以前から福岡・博多は日本とアジアとの交通の玄関口の一つであった。金印、鴻臚館、水城・大野城、元寇、博多のチャイナタウン、朝鮮通信使、終戦後の引き揚げ船博多港入港など、枚挙にいとまがないほど東アジアとの交流・対外関係の歴史は深い。

 今年は戦後七十年。節目の年である。現在、安保法案についての論議がかまびすしい中、安倍首相の談話の内容がどうなるのかについて、日本のみならず中国や韓国などアジア各国にも関心が持たれている。安倍首相の歴史認識が問われることになるのだろう。

 文部科学省は次期学習指導要領の骨格案を示し、高等学校では日本及び世界の近現代の歴史を必修にするとしている。最近の教科書検定では文科省からのかなり強い指導が入り、政府見解を強調させようとする傾向が指摘されている。東アジアの近隣諸国との歴史についても同様であろう。

 一方的な歴史観の押し付けはよくないことだ。史実をどう受け止め、どう伝えるのか。歴史を研究する者にとっても無関心ではいられない。

   ☆
 今号も興味深い原稿をたくさん寄せていただきました。ありがとうございます。今回の「東アジアの中の福岡・博多」は大切なテーマだと思います。個人的には次号においても引き続き取り組んでよいものと考えます。(誕)

【注記】*執筆は編集委員長 鷺山智英。

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